『テスト担当者を悩ませる、10の難題克服法』 その2

前回に続きまして、以下の本の各論のメモ

テスト担当者を悩ませる、10の難題克服法

テスト担当者を悩ませる、10の難題克服法

第1章 テストによって、テスト担当者もテストされる

ソフトウェアテストの担当者は、テストスキルと調整力が求められる。
仮に、調整が全く出来ないテスト担当者が居たとすれば、その人は、残業まみれの生活を送るはめになり、リリース後に障害が出た時のスケープゴートとなる運命にあるでしょう。

テスト技術者が抱える問題の多くは、人間関係であり、その問題を解決できるかどうか、優れたテスト技術者かどうかを決める要因だと思うのです

以下メモ

・テストはソフトウェア開発プロセスの最後のアクティビティである。そして、プロジェクトは必ずと言っていいほど予定よりも遅れるため、テストが手抜きにされる可能性は極めて高い

・よくある誤解 1
テスト担当者はリリースを遅らせている

・よくある誤解 2
開発者の中には、本末を転倒させて、部分的に完成したプログラムをテストに回す人がいる。テスト担当者が問題を見つけてくれることを期待してのことである。ずさんなコーディングをしながら、質の高いシステムを開発したとの名誉を期待してるのであろう。
(まぁ、大抵の場合、バグ修正のそばからバグを生み出す結果となり、蟻地獄になりますが)

・よくある誤解 3
リリース後に見つかった欠陥はテスト担当者の責任である。

・よくある誤解 4
開発者にはトレーニングが必要だが、テスト担当者にトレーニングはいらない
(なので、会社によっては追い出し部屋のような扱いをうける…)  

開発プロセスが予測可能であるならば、テスト担当者がテストを行い易くなる。なぜならば、開発プロセスの強味と弱味がわかっており、テスト担当者は弱みに焦点を当ててテストの労力をつぎ込むことができるからである

・顧客の参加度合いが強ければ、低コストで高品質なソフトウェアに繋がる

・テスト担当者が現在直面している最も困難な問題や挑戦的な課題は、他の人々との人間関係にあるように思われる

・テスト担当者は、従来、テストに関する教育をほとんど、またはまったく受けていない。しかし、テスト担当者は育成されるのであって、うまれるのではない

経営管理者がテストに本気で関心を払っているかどうかを、テスト担当者の多くは予算を指標にして判断している。

・テスト担当者が悪いニュースの担い手である場合、テスト担当者は敵視される


第2章 テストの現状の自己評価

この先、一流のテスト技術者となり、また現在の組織で評価をされたいのであれば、まずは自分のスキルセットや、業務プロセス、組織内での立ち位置をなるべく客観的に把握する必要があります。

この章には、評価記入シートがあり、このシートを使うと「自分がどのレベルなのか」「現在の組織は、どれだけテストのことを重要視しているのか」を定量的に測れるようになってます(僕はまだやってないけど)。

以下メモ

・ある有名な児童小説の中に、「行き先がわかっていないのなら、どの道をいっても同じこと」という下りがある。
この教訓は、人生におけるあらゆる改善計画の基礎となる。