面接と商談は似ている。というか似せていきたい。

面接を受けるのも苦手だし、面接官のお仕事も苦手な業務のひとつです。

 

何がその苦手の根本にあるのかな、と考えてみたときに、「目的と効果がいまいち不明瞭な質問とその解答で、評価が決定されること」にあるような気がした。ということは、それらをクリアにすれば、面接ももっとマシになるのではないか。

 

それを踏まえて、面接で一番重要な事項は「募集の背景」だと思う。まずはそのすり合わせが企業側と候補者側で行われる必要がある。それもせずに面接を行っても、意味のある面接にはならないだろう。

 

商談をイメージしてみると良いかもしれない。商談といっても、たとえば、家電量販店で家電やスマホやPCを買うときのイメージで良い。

このとき、お客側は「欲しい商品と、それによって解決したいこと」がある程度明確になっているはずである。「皿洗いが面倒くさいので食洗機が欲しい。予算はこれくらい」みたいな。この要望が面接における「募集の背景」となる。

一方、お店側(面接における応募者側)は、お客の要望にマッチした商品を提案することが最初のステップとなる。お客の要望を把握せずに商品を提案すると、食洗機を探しに来た人に洗濯機の説明を始めるようなことになりかねない。これでは、まず売れないし、仮に売れてもクレーム(=採用のミスマッチ)になるだろう。

 

面接に話を戻すと、繰り返すが、まず最初に募集の背景のすり合わせが行われるべきである。企業側から説明したほうが良いと思うが、仮にそれがなかった場合、候補者側から募集背景を聞くと良いだろう。すり合わせが行われたなら、その後の質問は、その募集背景と絡めた質問と解答をすることができる。これによって、面接はより有意義になるし、ミスマッチも防ぐことができると思う。