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『テスト担当者を悩ませる、10の難題克服法』 その3

続・以下の本のメモ

テスト担当者を悩ませる、10の難題克服法

テスト担当者を悩ませる、10の難題克服法

第3章 難題第10位 テストに関するトレーニングを受けること

僕も複数の会社で働いてきたが、ソフトウェアテストに関して、体系的なトレーニングを実施している会社は無かった。

大抵の場合は、配属されて3日めくらいに一番簡単なテストケースを渡されて、「これを上から順番に消化していってね。もし、わからないことがあったら聞いてください」という感じでした。また、デバッグツールの使い方も時間を割いてレクチャされることはなく、「○○をするにはどうしたらいいんでしょう?」と質問して初めて、それを実現するツールの存在と使い方を知ることになるのです。


そして、それなりのテスターを養成するには、それで充分という現実もあったりします。テストは、テスト対象のシステムを使えさえすれば、務まる仕事がそれなりにあるからです。世の中のテストベンダーが繁盛している理由の一つが、安い賃金で人を集めて、特別なスキルを持たない人でも、役に立てる仕事を供給できるからであり、それがソフトウェアテストの特性の一つかもしれません。


ただ、効率的で効果的なテストを設計し実施するためには、コンピュータサイエンス的な面や、ソーシャルスキル面で、ちゃんとしたトレーニングをした方が良いと思います。まぁ、経験でカバー出来る面も大いにあるけど(そして、大抵のテストリーダは経験ありきで、キャリアを積んでいる)、それは、前近代的な「背中を見て学べ」的な職人の世界みたいなもんで、学習の効率があまり良くないし、個人の特性に大いに左右されてしまいます。

自社のテストチームを永続的に結果を出せるチームにしたいのであれば、トレーニングプログラムの開発は必須だと強く思います。

以下メモ

・テストに関して一般的に信じられていることに、システムを動かせる人は、誰でもテストを行える、ということがある。

・テスト実施について、組織内ではたくさんの誤りがなされてきたが、その中で最たるものは、誰でもテストを実施して重大な欠陥を見つけられる、という誤った想定である。

・テスト担当者は欠陥が発生する可能性のある源を認識していなければならない。それらの欠陥の発生源は、摩訶不思議な深淵に潜んでいるのではない。トレーニングを受けたテスト担当者はそういった点をよく知っており、それは次第に増えていく知識の一部なのである

・テスト技法に関する適切なトレーニングを受けなければ、テストを実施して誰でもわかる欠陥を見つけることは出来ても、システム障害の原因となりうる微妙な欠陥を見逃してしまうだろう

・テスト技法について公式にトレーニングを受けたことのあるソフトウェアの専門家は1%にもみたない

・テストの対象となる3つの属性がある。機能と構造と品質である。

・実施するテストの品質と範囲は、リスクをどれだけ洗い出して緩和したいのか、およびソフトウェアの機能と構造をどれだけテストしたいのか(カバレッジ)に、左右される。

・トレーニングを受けたテスト担当者は、テスト計画を記述する方法、テストケースを作成する方法、適切なテスト環境を構築する方法、テストを実施する方法、テスト結果を評価する方法などを習得している。

・緊急なことが重要な事よりも優先されていることは、よくある(テスト担当者がトレーニングを受ける時間を捻出できない理由)