昔から、冬は寒いし夏は暑い

プロジェクトの品質に問題が合ったとき、どこに働きかけるべきか?
ということを、QAは、まず、ちゃんと考えなければいけない。

 

どういうことかというと。

 

 テストプロセスにもに色んなファクターがある。
予算とか、テストの対象とか、スケジュールとか、ツールとか、スタッフとか、環境とかとか。
そして、その中で、変えられるものと変えられないものがあるはずである。

 

たとえば、会社が儲かってるなら、予算は気軽に変えられる(増やせる)だろう。
しかし、そうでないなら、予算は動かすことのできないファクタになる。
にも関わらず、「予算が足りません!テスターのヘッドカウントが少ないので品質があがりません!」と、叫び続けても、状況は何もかわらない。予算は増えないだろうし、品質もあがらないだろう。まぁ、リスクの提示にはなるかもしれないけど。

この場合は、予算が少ない中で何ができるだろうか、というのを考えることに時間を使ったほうが生産的である。

 

 

たとえば。冬は寒い。しかし、冬の寒さに幾ら文句をいっても、暖かくはならないのである。寒いのが嫌なら、服を着るなり、運動するなり、暖房のきいた部屋にこもるなり、南半球に行くなりしたらよい。

 

変えられないものに対して「変えた方が良い。なぜ変わらないんだ」と言っても、デキの悪い評論家かクレーマーにしか思われない。QAも、プロジェクトのどのファクタに対して、意見を言うかを、ちゃんと考えたほうが良いと思います。はい。