人は怒りながらマラカスを振れない

オードリー若林の書いたコラムを読んでます。いい感じに人見知りと被害妄想をこじらせてて、とても親近感がある。

 

 

好きな下りがあって、企画会議中に作家だかディレクタだかが発表した企画に対して、若林が「それは面白くないっすね」的な発言したところ、ベテランスタッフに「うん、若林くん、言葉を選ぼっか」とたしなめられたそうな。

 

「うん、○○くん、言葉選ぼっか」である。

 

これが嫌味なく言えて、かつ、ちゃんと当事者(と周囲の人)が受け止められる雰囲気って、とても凄いことだと思う。普通なら、険悪になるところだ。相手の致命的なミスをすかさず指摘し、雰囲気も崩さない(そして、そもそも、若林が雰囲気を崩しかけたのをちゃんとリカバリしている)。

 

テレビ番組制作というクリエイティブな現場だからだろうか、一人ひとりの本気のアイデアがぶつかり、ときにはそれを否定することが必要になるからこそ、否定する相手にに対しての気遣いというものがしっかり守られている印象を持った。この雰囲気、とても羨ましい。

 

 

人の意見を否定するときに、とても強い言葉を用いて、相手をやっつけようとする人が居る。そのようなシーンを見ると、とてもイライラするし、家に帰ってもずっと頭からその光景が離れず、寝付きが悪くなったりする。

仮にそのような人に「言葉を選ぼうっか」と言っても、残念ながら、おそらく、火に油を注ぐだけな気がするしなぁ。

 

どうすれば、このような人を落ち着かせることが出来るのかなと色々と考えてみたところ、罵声を浴びせてるところを動画を撮って共有してあげたら、いくらかマシになるかもしれないなと思った。それか、会議室に鏡を置くとかね。

自分が人に罵声を浴びせてる姿って見たことあります?私は見たことないですが、それはそれはきっと醜い姿だと思うのです。

 

それか、人に意見を述べるときは、両手にマラカス持つとかね。
冷静かつ和やかに議論が進むと思う。
人間は怒りながらマラカスは振れないようにできてるから。たぶん。