頑固さは失敗のもと

たとえば恋人が、あなたのために料理を作ってるとしましょう。

料理スキルの高いあなたは、恋人の作業工程やレシピをみて、どうみても料理が失敗することが予想できました。こんなとき、どうしますか?

 

作業工程の途中で、「このまま進めても失敗するよ。まずい料理ができるだけだよ」と、伝えることができますか?仮に伝えることができたとして、その後、恋人との関係性に、多少の緊張感が走ったりはしませんか?

 

つまりなにかっつーと、失敗する前に指摘すると、指摘された側は「自分のことを否定された」と、感じてしまうことがあると思うのです。プロセスに対する指摘が、個人への指摘と捉えられてしまい、なにかと面倒なことになりがち。これが、失敗した”後”だったら、割りとスムーズに振り返りや反省ができるんですけどね。

 

 

リーダやマネージャになると、「部下や関係者がまずいやり方してるけど、これは、今言うべきか、それとも失敗が表面化し始めてから言うべきか」というところで、結構、頭を悩ませます。失敗する前に言う方が間違いなく良いのですが、プライドの高い人だと、そのプロセスに対する議論に入る前に、感情の問題を解決せねばならないし。

 

結局、指摘できるかどうかは、その人が素直かどうかってところに着地するのかな。そう考えると、素直って、大事な素養ですよね。失敗したくなかったら、技術やノウハウを身につけることも大事ですが、失敗に片足踏み込んだときに誰かに指摘してもらえるように、素直さを身につけることも大事かもしれません。