結局は人を相手にする仕事

現状、ゲームQAの専門書や記事って非常に数が少ないので、独学するときは他業種に目を向けることが多いです。

 

最近参考になるなと思ったのは、医療の現場に関するものです。
医療とQAは、仕事の性質や、業務のフローなど、結構似通っている部分が多いと感じています(こんなことを言うと、医療現場の人からは反感買うと思いますが。背負ってる責任が違うから)。

 

似てると思ってる点を挙げると

  • 健康と品質、いずれも目に見えないし、明確な基準も存在してないものを相手にしている。
  • 病気もバグも、診断中(テスト中)に見逃すことは許されない。完璧を求められる緊張度の高い仕事である。
  • しかし、人の仕事である以上、完璧などないが、顧客はそれを理解しようとしない場合がある。
  • 患者は自分の健康状態のことを知ってるようで、実は知らない。開発チームもチーム自体の質を正確には知っていない(興味もない)。そのため、病気もバグも出続ける。
  • 治療よりも予防のほうが安いし効果的である。ソフトウェア品質も上流で不具合の作り込みを防ぐ方が、安いし品質も上がる。
  • しかし、予防をちゃんと出来る人間(チーム)はごく少数である。
  • インシデントが発生した場合、理由は複合的である。
  • 其の気になれば幾らでもお金をかけることができるが、だからといって、成功を保証するものではない
  • レビューが効果的

 

とりあず、ざっと思いつく限りだとこんなもんでしょうか。無理矢理感を感じるところもあるかと思いますが…。

 

どうすればエラーが出ないか?という研究は、医療の現場のほうが、ゲームQAの現場よりも、きっと進んでるはずで、そして、その成果はゲームQAにも活かせるのではないかなと、ちょっと期待してます。これから、折を見て調べてみたいと思っています。

 

 

ちなみに、軽くググってみたところ、このようなページがありました。
うん、不謹慎かもしれないけど、とても親近感ある。

チーム医療で防ぐ医療過誤