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品質管理の世界の職種

僕はソフトウェア(主にゲーム)の品質管理業務に携わってますが、ひとくちに、ソフトウェアの品質管理業務といっても、いろんな職業・役割があります。

品管の世界にはどんな職種があって、どんな仕事をしているのか、僕が見てきた限りで挙げてみるテスト。

テスター

仕様書やテストケースを元に、手動で製品を操作し、仕様書と異なる挙動をした場合にレポートを制作するのが主な仕事。テストケース(どんな手順で対象のソフトウェアをチェックするのかを記したドキュメント)作成することもある。
ネット上では、「ひたすら村人に話続けたり、ひたすら壁にブツかってコリジョン抜けを調べる、地味で退屈な仕事」と認識されている。まぁ、そういう一面もあるが、当然、それだけではない。
製品に対する理解力、文章力、想像力、洞察力、器用さ、反射神経(特にゲームの場合は)などが求められる。
個人のセンスによって生産性が大きく異なるのが特徴。


テストリーダー

テスターの上位職。テストスケジュール作成、テスト結果の分析、テスターへの指示、テスターの指導などを行う。
開発中(つまりテスト中)のソフトウェアって生き物なので、テスト出来る個所とテストしても意味の無い箇所がコロコロ変わるのだけど、それらの状況を正確に把握して、無駄なくテストを実施するのが使命。
ちゃんと作戦を立てて、それでいて、目の前の状況を最優先にして、行動を選ぶセンスが必要。
例えて言うと、徳川埋蔵金の時の糸井重里みたいなもん(古い)。文献とか地質とか出土品を参考にして、どこを掘るのかを決める人。

テスターとしての基礎力はもとより、コミュ力、指導力、情報収集力、柔軟性などが必要となる。また、ソフトウェア開発のフローを知っており、コードが書けるとなおよし。


テストエンジニア

ITの力でテストを効率化する人。ソフトウェアテスト業界で、今、最もホットな職種の一つ。
発展途上・研究段階の分野であり、これといったスタンダードがまだない。まぁ、JenkinsつかってUnitTestを自動化したりするのがポピュラーか。あとは、ツールによる支援とかですかね。

プログラミングスキルは当然のこととして、先端分野なので、どうしても英語が必要になるシーンが出て来る。


QAコンサルタント

テストリーダが具体的にテスト業務を捌くことにフォーカスしているとするならば、QAコンサルタントは「品質」にフォーカスする。
「品質とは何か?」を定義し、それを良くするためにはどうしたらよいのかプランを立て、関係者を巻き込んでドライブしていくお仕事。課題発見力&解決力が必要となる。あとは、パワポスキルもか。テストチームだけでなく、開発チームとも深く関わる。

品管のことをよく知らない人に説明する際は、「スポーツジムのトレーナみたいなもの」と説明することが多いです。
「健康とは何か?」を定めて(適性体重なのか生活習慣なのか、答えは人それぞれ)、その定義した「健康」に近づくために、何をすればよいのかをアドバイスする人。

大事な点としては、品質に責任を負うのは、あくまで開発者側であり、QAコンサルタント職ではないということ。ここを取り違えると、バグを出し続けているのに、その責任をQAに押し付ける開発者を生み出すことになり、製品の品質も低下し、開発者のレベルも上がらず、開発側とQAの関係性も悪くなるという負の連鎖が生まれる。




以上。
オンラインゲーム風に言えば、テスターが基本職で、テストリーダ、テストエンジニア、QAコンサルはテスターの上位職って感じでしょうか。

あと、いずれの仕事も「仕事の成果が直感的にはわかり難い」ので、評価面談の時ちゃんと考えてアピールしないと、評価があがらない(給与が上がりにくい)印象。「売上を上げました!」とか「ユーザ数増えました!」とか「新しい製品作りました!」みたいな、誰の目にもわかりやすい成果は出ないからね。

エクセルで数値をでっち上げて、パワポで綺麗に見せる技術は、品質管理で働く人にも必須でございますよ、旦那。