EVO2017の最終日を家で見てました。スト5が劇的やった。
自分が携わったゲームがユーザ参加型のイベントに使われたことがあるのですが、ユーザが夢中で楽しんでる姿を見るのは、やはり良いものでした。一生懸命不具合取り除いて、ユーザがバグに気を取られることなく楽しんでる姿をみると、ゲームQA冥利に尽きます。
- 作者: Luis Levy (ルイス・レビー),Jeannie Novak (ジェーン・ノバック),加藤諒,株式会社Bスプラウト
- 出版社/メーカー: ボーンデジタル
- 発売日: 2012/04/25
- メディア: 大型本
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CHAPTER 5 エンジン始動!バグ探しの要点
この章では、シューティング、2Dアクション、格闘ゲーム、RPG、FPSなどなど、さまざまなジャンルのゲームQAの勘所を、ジャンルごとに説明しています(第二版があるなら、VRゲームも書いてほしいですなぁ)。不具合だけでなく、ユーザエクスペリエンス部分でもどのような指摘をすべきかも説明してあって、ゲームQAのお仕事は単なるバグだしだけじゃないということが伝わってきます。
テスターやテストリーダの立場でも有益だし、それよりも上流で、テスト計画や見積もりの参考にもなりそうな内容でした。
MMORPGのテストが一番難しい、というのは、覚えておきたいところです(僕はMMOもRPGもテストしたこと無いので、いつかしてみたい)。
また、不具合報告書の書き方も記してあって、テスト初心者におすすめしたい内容でした。
以下メモ
・ゲームをテストすることは、プレイすることとは大きく異なります
・2Dゲームをテストする際は、重点をゲームプレイに起きます
・3Dゲームをテストする際は、カメラについてレポートすることは、テスターの使命である
・FPSでは、レベルデザインが理解しにくかったり、迷宮のようになっていてはいけません。プレイヤーを迷子にすることなど、あってはならないのです。
・マルチプレイヤーのFPSをテストするときは、ネットワーク接続に関連するバグに注意しなければなりません
・RPGゲームのテストを始める際には、仕事量が実に多くなることを前提に準備をしてください。テストの難易度は「ハードコア」だと思って良いでしょう。
・ストラテジーゲーム(シヴィライゼーションみたいな)をテストするときは、ゲームバランスに注意すべき
・パズルゲームで注意すべき点は、すべてプログアムに関する部分です。
・MMOはゲームテスト界の頂点です。
・MMOでは、βテストでユーザに不具合を上手く見つけさせる仕組みを用意すると、うまくいく。例えば報酬を上げるとか
・ゲームのテストには大量の書類が伴うということを想像している人はあまり居ませんが、筆記力がなければ優れたゲームテスターになることはできません。
・不具合報告書のタイトルは、ジャーナリズムの基本である5W(誰が、何を、いつ、どこで、なぜ)を抑えればOK
・テスターは会話と筆記の両方で、明確かつ有効なコミュニケーションを取れなければいけません
・バグレポートには、常に正しいバージョンを記入していくことが重要です。
・私が求めるテスターは、プレイ中にバグを発見してレポートを提出したことがあり、「バグレポートの記入時に最も重要な項目は何か?」という質問に答えられるテスターです。この質問に対する答えから、回答者がどのようなテスターになるかわかります(一番の解答は「再現手順」です)
・ゲームをテストしているときは、自分が今何をしているのかを正確に把握していなければならないのです。ただプレイするのではなく、機能していない何かを見つけるのが仕事です。